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多摩を編集するTEIPが始動

“多摩を編集し、創造する”を掲げたTEIP(テイプ)が10月30日、キックオフ交流イベントを開催しました。
TEIPは、Tama Editorial Incubation Platformの頭文字を取ったもの。立川に本社を置き、地域情報誌『たまら・び』の編集などを行うけやき出版が代表となって、“働く”価値を創造する多摩のプラットフォームを作るべく立ち上げた新しい事業です。お披露目となるこの日の交流会には、前情報はほとんど公開されていなかったにも関わらず、期待を寄せるクリエイターや企業の代表者などが定員を大幅に超えて集まりました。

連携事業者である多摩信用金庫、まちづくり立川、教育プログラム構築を主に担うNPO法人こととふラボ、そしてデザインディレクターの萩原修さんが代表を務めるシュウヘンカが協力事業者として立ち上げメンバーとなっています。

TEIPは、クリエイターと、パートナーとなる企業・行政・団体、そして営業や受注手続き、契約、チームづくりなどのマネジメントを行うコーディネーターの3者を“編集”でつなぐ仕組み。事業を立ち上げた経緯として、けやき出版代表の小崎さんは日々感じてきた課題をこう話します。

「クリエイティブを巡っては、しごとが都心に偏重してしまっているという現状があります。それに加えて、クライアントワークが下請化していて、クライアントはビジネス、クリエイターはクリエイティブという対立項で食い違いが生まれてしまっている。対等な関係こそが良いしごとを創るという考えに立って、そこに編集の力を活かしていきたいと思っています」

「クライアントワークではなく “パートナーワーク”を創っていくことで、職住近接のはたらき方へもつなげていけたら」と小崎さん。

始動したばかりのTEIP。「これから関わる人と一緒に、具体的な仕組みを決めていきたい」と小崎さんは話します。2019年1月には、クリエイター、コーディネーター、パートナーそれぞれの人材の発掘・育成を図る講座『TEIP SCHOOL』を多摩各地のインキュベーション施設で開講予定。クリエイティブコミュニティとしての機能を持たせ、学びと交流を通して地域のしごとを創っていく構想です。その後も、多摩デザインコンペティション、クリエイターズファイルなど書籍出版の計画がされています。

企業や団体からも多数集まり交流会も盛況。パートナーになると自社にクリエイティブの力を導入することができ、窓口の一元化によりマネジメントの手間を減らせること、さらには契約の後ろ盾にけやき出版をはじめとする法人がいることも大きな安心感になります。

参加者から「今しごとで悩んでいること、3年後のしごとと暮らしはどうなっていたいか」を集めて発表する企画も。

ライター・イラストレーター・デザイナー・フォトグラファー・エディターなど、多摩には数多くのクリエイターが暮らしたり拠点を構えています。そんな環境でも実際には、一緒にしごとをしている間柄でさえも、企業や行政はクリエイターの感覚を理解できていないことがほとんどです。その逆も同じ。多くのクリエイターにとって、お金や地域のことは未知の世界です。

分断された世界に生き続けるのではなく、時にコーディネーターという中間的な存在を介しながら、互いに相手の感覚を知り理解し合えるコミュニティを築くことができれば、多摩はもっとクリエイティブなアイデアに溢れた、暮らすのもはたらくのも楽しい地域になりそうですよね。


次なる直近の動きは、毎月開催する『TEIP BAR』。登録不要でゆるやかに交流することを目的としたイベントです。第1回は、11月24日(土)16:00-18:00 に立川のTschool(ツクール)で開かれます。具体的なパートナーワークもすでにいくつか決まっているそう。今後がとても楽しみな事業のスタートを、ぜひ見逃さずにチェックしてみてください。

会場はまちづくり立川が運営するTschool。

※TEIPは株式会社けやき出版が東京都産業労働局の平成30年度「インキュベーションHUB推進プロジェクト」に代表事業者として採択された事業です。

TEIP

https://teip.tokyo
https://www.facebook.com/TEIPTOKYO/

第1回TEIP BAR 2018年1月24日(土)16:00-18:00
会場:Tschool  http://tschool.tokyo