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[欧州巡記 vol.8]日常にあるアートと遊び心

駅前にブランコ、ホテルにもブランコ、空港の待合ゲートに滑り台、駅構内にピアノ、ショッピングセンターにチェスとピンポン。思わず二度見してしまう意外な風景がたくさんありました。
そして、いずれの場所にも、かならず老若男女の姿が。老人がピアノの美しい音色を奏で、ピンポンの真剣勝負に汗を流す青年がおり、子どもたちがブランコの順番待ちをしている。それぞれのアイテムが人々に使いこなされ、通りすがる人々が微笑ましくその風景を眺める。
日本でも東京・国立や、神奈川・関内でストリートピアノが置かれるなど、少しずつ馴染みが出てきているのかもしれません。ただ、モノを置くだけなら真似をできそうですが、それを使いこなす人々のリテラシーをどう高めていくのかは、難しいテーマですね。(2019.6.27公開)

2012年にロンドンオリンピックが開催されたイースト・ロンドンの商業施設。 チェスを楽しむ子どもたちの横には卓球台も。若者が真剣勝負をしている。

左:ロンドンのキングス・クロス駅とセント・パンクラス駅の間にある広場。鳥かごの中にあるブランコは子どもたちに大人気。 右:ベルリン地下鉄の路線図。こんなユーモアが町中にたくさん散りばめられている。

セント・パンクラス駅内にあるストリートピアノ。美しい音色が駅舎内に響き渡る。

思わず二度見してしまった、オランダ・スキポール空港の待合いスペースにある滑り台。滑り台の横でラップトップを開いている風景がなんとも興味深い。

アムステルダムの地下鉄。いちいちオシャレ。

左:ベルリンにはストリートアートがいたる所に。 右:ベルリンの中心駅の一つであるアレクサンダー広場。駅近くにある廃墟ビルの壁面には「STOP WARS」と描かれている。

ベルリンのHolzmarkt(ホルツマルクト)。行政の再開発計画に対して市民が反対運動を展開し、市民が取り戻した場所。ベーカリー、農園、保育園、コワーキングなどが入ったハンドメイドの複合施設となっている。

ベルリンのEast Side Gallery(イースト・サイド・ギャラリー)。1300キロメートルに渡る壁画ギャラリーで、現存しているベルリンの壁のなかでは最長。

東西を分断していた壁が、今ではギャラリーに。有名なキス画が突然現れる。

連載一覧
欧州巡記vol.0欧州から見る成熟社会のゆくえ欧州巡記vol.1歩くのが楽しくなる道づくり欧州巡記vol.2自由なママチャリ大国欧州巡記vol.3人を集めるクラフトビールの磁力欧州巡記vol.4マーケットで軽やかに開業欧州巡記vol.5人口減少時代の無人化システム欧州巡記vol.6公衆便所を人気店にリノベーション欧州巡記vol.7キャッシュレスと軽減税率の未来欧州巡記vol.8日常にあるアートと遊び心欧州巡記vol.9どこでもコワーキングオフィス欧州巡記vol.10コミュニティガーデンの可能性欧州巡記vol.11まとめと、これから

書き手 北池 智一郎

大阪生まれ、小金井在住、二児の父。コンサルティング会社等を経て32歳で独立。東京多摩地域を中心に創業支援とまちづくりを行う株式会社タウンキッチンの代表。趣味は料理で、最近ハマっているのは南インド料理と塊肉。

Holzmarkt(ホルツマルクト)
https://www.holzmarkt.com/

East Side Gallery(イースト・サイド・ギャラリー)
http://www.eastsidegallery-berlin.com/