高架下に芽吹く、郊外のしごと

2017.03.09
高架下に芽吹く、郊外のしごと

東小金井駅から高架下沿いに歩くこと5分。白い外壁に包まれたシンプルな建物が見えてきます。ここは、KO-TO(コート)という名前で親しまれる、暮らしのなかから生まれる地域の起業家の最前線。

一歩足を踏み入れると、そこには個室・ブース・シェアスペースと3つのワークスタイルに沿った空間があり、常駐する気さくなスタッフはどんな相談にも真摯に応えてくれます。ときおり聞こえる中央線のかすかな走行音が、一日の仕事にリズムを与えてくれて実に心地よい。

ここに集う“人”と“目的”は実にさまざま。起業のアイデアはあるけれど何からはじめればいいか相談したい人。事業についてアドバイスを受けたい人。活動拠点となる場所がほしい人。郊外にある自宅で主婦をしながらしごとを始めようとする人。都心で働きながら郊外での起業を目指す人。地域の資源を活用してしごとをつくる人…。

さまざまな背景を持ちながらもアイデアを事業へと育んでいこうとする人たちを見ていると、“しごと”に対してどこまでも前向きになれる気がして、郊外ではたらくことが、たまらなく好きになってきてしまう。小さな種がいつか大輪の花へ。起業家たちは今日も高架下で地域の未来を想っています。(加藤)

東小金井事業創造センターKO-TO

2014年4月にオープンした、小金井市の公共施設。都心にも近い東京の郊外で、地域資源やネットワークを活用し、これからの社会に必要な事業を創造していく新しいビジネスの拠点。株式会社タウンキッチンが運営。

http://ko-to.info

562view
Loading...