外出自粛や在宅ワークなどにより、自宅に籠りながら家のあり方について考えている人が多いのではないでしょうか。
自宅で過ごす時間が突然増えたことで、これまでは、夜や休日の束の間に家族で食事を取ったり、夜眠るための“住む”場所だった家が、予期せぬタイミングで大きな変化を遂げています。リビングは、時に集中できる環境が求められるオフィスに、子どもたちの教室や公園にも、レジャー施設にも変身。ひとつの空間が、いくつもの役割をほぼ強制的に果たすようになっています。
そこには、様々な困難が発生しているのはもちろんのことですが、同時に、これから先の暮らしを見直すきっかけとヒントがあると感じます。
今週末から、「これからの、家と庭」をテーマとしたゼミと公開講座がスタートします。事業の創出を目指す約4ヶ月のゼミに先がけ、18日(土)には、会場をオンラインに変更し公開講座を開催します。(後日、録画配信あり)
新型コロナウイルスの影響を受け、「ジムにいけない」「学校や塾にいけない」状況に対しては、オンラインフィットネスやオンライン教室が各企業や個人から続々と配信されています。居酒屋に変わる”オンライン飲み”という言葉も、世代を問わず一種のムーブメントとしてこの数週間で一気に普及しました。日用品の買い物は、実店舗での購入から、ネットショップやUberなどの宅配、サブスクへのシフトという選択肢が注目されています。
外に出かけるという日常が崩れるとともに、徐々に、家の中でできることが増えてきています。インターネットやそこで提供される様々なサービスというインフラの整備と成長は、今後さらに加速しそうです。その先には、自分や家族を思い浮かべながら、これからどんな暮らしをつくっていくのか、そのインフラを使って自分ならどんなサービスがほしいか・できるかを考えていくフェーズが待っています。
例えば、オンライン飲み用に各自で揃えるフードやドリンクは、お取り寄せグルメや近隣店舗のテイクアウトで“少し特別な”ものを用意したくなります。空き家を倉庫として使い、そのまちに暮らす人のお取り寄せや宅配を無人で受け取りできる基地を運営してみる。
例えば、天気のいい日の公園は混み合い遊具も争奪戦になると聞きます。かたや、自分の家の庭や畑はがらんと空いているなら、子どもたちや家族に開放して、小さな緑地をまちの中にたくさん増やす。
あるいは、家具を考案したり植物の配置を工夫することで、今の家や庭を大きく変えずに、仕事にも家事にも遊びにも快適に使える家と庭を提案できないか。設計や造園を生業としている方なら、普段のしごとを活かして新しいプロジェクトを生み出せそうです。
家と庭。そこで毎日生まれる家庭の営み。「これからの、家と庭」では、それぞれが考えを深めながら、そんな新しい事業を生み出し、トライする場になればと思っています。公開講座では、3名のゲストをお招きし、それぞれのお話を聞きながら、これからの郊外の暮らしに活きるヒントを得ます。今の社会状況も念頭に置きながら、「これからの、家と庭」への考えを深めませんか。
日時 当日LIVE 4月18日(土)19:00 – 21:30
録画配信 4月21日(火)12:00 – 5月7日(木)12:00
参加費 1,000円 (事前決済)
録画配信 申込締切 5月7日(木)9:00
詳細・申込 https://machi-no-incubation2-kouza2.peatix.com/
ゲスト
田中元子(株式会社グランドレベル)
山下力人(株式会社やましたグリーン)
岡村尚人(みみみの森合同会社)
モデレーター 北池智一郎(株式会社タウンキッチン)
※新型コロナウイルスの影響を踏まえ、本公開講座は当初予定を変更し、オンラインにて開催いたします。
※当日のご参加が難しい方は、録画配信をご覧いただけます。