みんなのEnjoy neighborhood！ vol.1

足元から地域を見る楽しみ

コロナ禍とは直接、関係はありませんが、昨年、仙台から武蔵野の面影の残る小金井市に転居して来た時、まずは足元から地域を見てみようと考えました。

もっぱら自転車で行ける距離をお出かけの範囲とし、また、夕方の光が奇麗なときは夕食前のちょっとした時間に近所の樹木畑（生産緑地）などまで歩いたりしました。同じところを何度も散歩していると、季節による変化が良くわかります。

たとえば、春には近所の野原に一面にムラサキハナナ（ハナダイコン）の花が咲くこと、夏から秋にかけ、夕方になると近所の道端でオシロイバナの良い香りがすること、晩秋になると空気が澄んで朝夕、富士山が良く見えるようになること。また、まちの変化、たとえば、新しいカフェのオープンに気づくこともあります。あるいは、それまで不思議と思わなかったことが不思議に思えたり。たとえば、道幅が妙に広いことがふと気になり調べたら、かつてその道に沿って玉川上水からの分水路があったことが分かったり。

それらの情報を日記代わりの手帳と市販の地図の上にどんどん記入していきました。近所で見られる花々の種類は仙台で見るものとは多少異なっていたため、それぞれの名前をWEB上の掲示板「こがねい掲示板」に投稿し教えていただきました。富士山の良く見えるポイントは、市役所で発行しているマップに記載されているもの以外に散歩中、偶然、見つけたものもあります。このようにして自分だけの「散歩マップ」が充実してゆくとともに、このまちで暮らすことの楽しみも増していったように思います。
（Crepusculeさん）