リンジンを開設したのは一昨年の春。いろいろな方から「よくやってるね」「なぜやっているの?」などなど、いろいろなお声をいただきます。おかげさまで、この春、3年目を迎えることができます。年始1本目のコラムは、改めてリンジンをはじめて思うことを書きたいと思います。
リンジンは手間がかかる
誰もが手軽に表現できるようになった今の時代、ウェブメディアを立ち上げること自体は非常に簡単になりました。でも、続けることは別問題。リンジンは自分らしいはたらき方をしている人を探し、アポイントを取り、直接お会いし、取材し、撮影し、執筆し、そして一本の記事になります。今更ですが、この作業を繰り返すことって、思っていた以上に手間がかかります。
リンジンは稼げない
どこかから補助金もらってるの?と聞かれたりしますが、お金をもらってないんです。リンジンの制作には、社内メンバーだけでなく、外部のライター、カメラマン、編集者にもご協力いただいており、単純計算で赤字です(涙)。記事広告やeコマースなど、いろいろな策を考えましたが、当面のマネタイズは見えていません。メディアで稼ぐのは本当に大変です。
でも、リンジンはおもしろい
手間がかかるし、稼げない。良いことなしのように見えるリンジンですが、でも、やっぱり、メディアを作るのはおもしろいです。会いたい人に会いに行く。聞きたい人に聞きに行く。メディアだからこそ、それができるのかもしれません。そして、読者さんからいただくお声。特に、取材させていただいた方以上に、そのお友達、同業者、ファンなど、本人以上に周囲の方に喜んでいただきます。「○○さんが取り上げられましたよー」みたいな感じで。
これまで150本の記事を出してきましたが、ご紹介した一人ひとりが、自分らしいはたらき方にチャレンジし、そして、小さな経済圏をローカルに生み出しています。平成が終わりを迎える中、そんな生き方は新しい時代の一つの兆しなのかもしれません。「そばで はたらく」の先にどんな社会が待っているのでしょう。
3年目のリンジンも、どうぞよろしくおねがいします。(北池)