台湾で考えた、まちのスピード

2017.05.03
台湾で考えた、まちのスピード

先月、台湾の台北市に行ってきました。到着してすぐ、車と大量のスクーターを目にしたわたしが抵抗を感じたのは“車両優先”の文化。どうにもうまく歩道を渡れなくなっていた時、ふと、東京でのある出来事を思い出したのです。
それは、北海道から上京した初日、渋谷のスクランブル交差点にいた時のことでした。人の流れに逆らえず、行きたい方向にうまく進めない。目的地の歩道についた時、信号が変わるのは3回目でした。圧倒的なまちの“スピード”にワクワクすると同時に、この“スピード”にいつまでついていけるのかと不安が襲ってきたことを覚えています。
まちにはそれぞれスピードがあると思います。それは人口に比例する交通量や電車の本数が人々の歩く速さに影響を与えているのかもしれないし、原因はわかりません。ただ、台湾台北で感じた凄まじいスピードへの違和感は東京都渋谷と似た感覚だったのです。
わたしは今、東京都の小金井市で暮らしています。そこは都会の喧騒からほどよく離れ、ゆったりと流れる時間が心地良い。わたしにとってはここが等身大の“スピード”のまちなのです。(辻)

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