アイデアの種を育てる学校

2017.07.27
アイデアの種を育てる学校

ぼんやりとしたアイデアをカタチにしたい。
モヤモヤした思いをスッキリさせたい。そんなあなたを応援する「コウカシタスクール」が今年もはじまります。

今年4回目を迎えるコウカシタスクールは、あたまの中にあるアイデアの種を、20名の仲間と共に大きく育てていく、全6回・約4ヶ月のスクールです。過去の3回では、男女比は男性4:女性6、年齢層は20代〜60代で、大手企業に勤めている方、専業主婦、フリ−ランスなど、バラエティ豊かな皆さんに参加いただいてます。

コウカシタスクール2016の最終日
コウカシタスクール2016の最終日

プログラムの特徴は、各分野の第一線で活躍する講師陣。教科書には載っていない生の声を7人の講師から学びます。

初日は、編集者の江口晋太朗さんにお越しいただきます。“都市や生活の再編集”をテーマに、都市政策や地域再生、事業開発やコンセプト設計、研究リサーチなどに取り組まれています。今回は“シビックエコノミー”と題したプログラムで、著書でも取り上げられた各地の事例をご紹介いただき、地域でのプロジェクトのはじめ方や考え方の基本を学びます。

会場となるJR中央線高架下の公共施設KO-TO
会場となるJR中央線高架下の公共施設KO-TO

事業を生み出す場づくりの普及に取り組む、エンパブリックの広石拓司さんから学ぶのは、“コミュニティ”形成の考え方や基礎について。プロジェクトを1人で進めるには限界があります。そこで大切なのは、プロジェクトを共に推進する仲間づくりやファンづくり。慶應義塾大学の講師としてもご活躍で、社会起業家の育成に取り組まれてきた広石さんにお聞きします。

講師からの話は実践的なインプットのシャワーを浴びる感覚
講師からの話は実践的なインプットのシャワーを浴びる感覚

“デザイン”についてお話いただくのは、デザインディレクターの萩原修さん。明星大学のデザイン学部教授として、東京多摩地域を中心に地域とデザインのことを考えられています。コンセプトやコンテキストのデザインが、事業を飛躍的に推進する力となる事例を紹介いただきつつ、デザイナーとの付き合い方や、ソーシャルデザインについて学びます。

スクールではじめてアイデアを人に話したという方も多い
スクールではじめてアイデアを人に話したという方も多い

ソーシャルメディアなどを使った“情報戦略”について教えてくださるのは、メディアファシリテーターの佐々木博さん。NHK教育テレビで12年間番組を歴任されるなど、情報戦略の最前線で活躍され続けています。プログラムでは、商品やサービスを販売するため、受け手の共感を得て行動を引き出す方法を学びます。

プログラムは参加者の質問を受けながら進む
プログラムは参加者の質問を受けながら進む

前掛けの産地・愛知県豊橋市の織り工場。そこで1号前掛けを製造・販売するエニシングの西村和弘さんから学ぶのは、ご自身の経験談に沿った“創業ストーリー”です。はじめはみんなわからない創業のイロハから、失敗も含めたお話をお聞きできるので、毎年、心に響いたという方が多いプログラムです。
避けては通れないおカネの話については、多摩信用金庫の中野英次さんにお聞きします。普段はなかなか聞くことが出来ない融資のことや、補助金のことなど、様々な創業支援メニューについてご紹介いただきます。

チームに別れてディスカッション
チームに別れてディスカッション

全体のコーディネートは、タウンキッチンの北池智一郎。全6日の講座を通して、アクションを起こしていくための基本の型を身につけていただきます。「講座で学んだインプットを自分の糧にして、しっかりアウトプットするところまでをお手伝いするのが、このスクールの特徴」と話します。さらに、小さな実践を積み重ねていくことが大事であり、テストマーケティングができる場も用意されるとのこと。

テストマーケティングが出来る場が用意されるのが特徴(シェア教室CO-舎)
テストマーケティングが出来る場が用意されるのが特徴(シェア教室CO-舎)

これまで、約80名の修了生を輩出してきたコウカシタスクール。実は、リンジンでご紹介した“CHILL”、“やおつる”、“はけの道学習室”は過去の修了生です。(ページ下の「関連する記事」にリンクがありますので、ぜひご覧ください)

スクールで出会い、切磋琢磨し合った仲間同士は、修了してからも近況報告や相談をしたり、一緒にしごとをしたりという方が多くいらっしゃいます。仲間との出会いは、アイデアをカタチにする上で大きな力となってくれるはず。

小さな一歩を進んでみよう。
そんな思いを持たれた方は、ぜひコウカシタにお集まりください。

コウカシタスクール2017

日程

9月2日, 9月23日, 10月14日, 11月4日, 11月25日, 12月16日(すべて土曜日)

時間

10:00-16:00(最終回のみ18:00まで)

定員

20名(先着順)

参加費

全6回 28,000円(税抜)

会場

東小金井事業創造センター KO-TO

申込

KO-TOホームページより事前申込
http://ko-to.info/course/course-1836/

プロフィール

江口 晋太朗

編集者
1984年生。福岡県出身。TOKYObeta Ltd.代表。「都市や生活の再編集」をテーマに、都市政策や地域再生、事業開発やコンセプト設計、研究リサーチに取り組む。NPO法人マチノコト理事、NPO法人インビジブル理事、NPO法人日本独立作家同盟理事などを務める。著書『日本のシビックエコノミー』(フィルムアート社)『ICTことば辞典』(三省堂)ほか『パブリックシフト:ネット選挙から始まる「私たち」の政治』(ミニッツブック)他。
著書 日本のシビックエコノミー

広石 拓司

エンパブリック
1968年大阪市生まれ。東京大学大学院薬学系修士課程修了後、三和総合研究所入社。01年よりNPO法人ETIC.に参画し、社会起業家の育成に取り組む。08年、株式会社エンパブリックを設立。正解のない時代に、知恵と力を持ち寄り新しい事業を生み出す場づくりの普及に取り組む。書籍「共に考える講座のつくり方」、書籍「好きなまちで仕事を創る」編集長、日経Bizアカデミー「ソーシャルビジネスが拓く新しい市場と働き方」など多数。
http://empublic.jp/

萩原 修

デザインディレクター
1961年生まれ。武蔵野美術大学卒業。大日本印刷、リビングデザインセンターOZONEを経て2004年独立。日用品、住宅、店、展覧会、書籍などの企画、編集、プロデュース、ディレクションを手がける。「つくし文具店」「コド・モノ・コト」「かみの工作所」「中央線デザインネットワーク」「国分寺さんち」「西荻ペーパートライ」などのプロジェクトを推進。著書に「9坪の家」「デザインスタンス」など。
http://www.shuhenka.net/

佐々木 博

メディアファシリテーター
1970年生まれ。京都出身。パソコン・ITのエバンジェリストとして、NHK教育テレビ「趣味悠々」にて12年間番組講師を歴任。現在全国の地方自治体や起業などでソーシャルメディアやスマートフォンを活用した情報表現・創造、プレゼンテーション教育の普及に尽力。『日本的ソーシャルメディアの未来』 濱野智史、佐々木博共著など、40冊近い著書監修書籍をもつ。
https://soan.jp/

西村 和弘

エニシング
1973年広島県生まれ。中央大学卒業後、食品メーカー江崎グリコを経て27歳で独立し、漢字Tシャツを路上で販売開始。その後、日本初の「前掛け専門店」を手がけ、人気店に。2009年から毎年ニューヨークで「日本の伝統・前掛け展」を開催。テレビ、雑誌など登場多数。本業のかたわら、各地で「起業」に関する講演活動を精力的におこなう。著書に「起業の武器」ほか。
http://www.anything.ne.jp/index.html

中野 英次

多摩信用金庫
1998年多摩信用金庫(当時多摩中央信用金庫)入庫。支店勤務の後、価値創造事業部を経て2012 年より電気通信大学へ出向。2015 年1 月より価値創造事業部にて法人支援担当に就任。その後、インキュベーションマネージャーとして調布市産業労働支援センターやサイバーシルクロード八王子での創業個別相談などに従事。これから創業される方、創業間もない方の悩みや不安の解決にご支援させていただいております。
http://www.startup-tama.jp/index.html

北池 智一郎

タウンキッチン
大阪大学工学部を卒業後、 外資系コンサルティングファームにて中央省庁や大学に対する経営戦略策定、人事制度・組織設計、業務改革に従事。その後、ベンチャー人材支援企業(マザーズ上場)の社長室及びコンサルティング事業部統括責任者として大手コンビニ・ファストフードチェーン等に対する事業評価、教育研修、多店舗展開支援などの経営支援や、社内における独立支援制度設計などの経験を持つ。独立後、株式会社タウンキッチンを立ち上げ、東京・多摩エリアを拠点に、地域づくり・仕事づくりのコーディネートに取り組んでいる。
http://town-kitchen.com/

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