「どんな生きづらさや背景を抱えていても、誰もがリスタートできる“いつでも帰れる家”のような場所でありたい」と、小金井市につくられた福祉施設「ムジナの庭」。3月11日、日本を代表する建築家の一人、伊東豊雄氏を中心とした建築家とともに、“これからの公共の場”をさまざまな角度から考えていくトークセッションが開催されます。
ムジナの庭は、リンジンでご紹介した小金井市内の物件を成約し開かれました。場所を開いたのは、生花の香りを集めるアンフルラージュへの関わりをきっかけに、植物と哲学の実験工房「Atelier Michaux」をスタートした鞍田愛希子さん。植物を生かした人と人がケアし合える場所をつくりたいと、まちのインキュベーションゼミ#2「これからの、家と庭」にも参加し、事業の立ち上げを目指しました。
事業の拠点を探している中、理想としていた広い庭付きのこの物件を見つけた鞍田さん。偶然にも、あの伊東氏が設計した住宅作品「小金井の家」でした。伊東氏を中心に東日本大震災後始まった、仮説住宅プロジェクト「みんなの家」との親和性も感じ、「ここで事業をしたい」という思いが高まり、無事成約。地域に開かれた新しい就業支援施設へと生まれ変わらせました。
震災からまもなく12年。人とのつながりや家のあり方が問い直される日に、地域で場づくりを実践するゲストと一緒に、これからの公共の場について考えてみませんか?
「みんなの家」ってなんだろう?
「ムジナの庭」からこれからの公共の場を考える
2023年3月11日(土)14:00~16:00
ムジナの庭よりオンライン配信 ※アーカイブ配信あり
福祉施設や就業支援施設での仕事や、植物をテーマに手がけたワークショップなど、これまでの経験から起業を決意した鞍田さん。アイデアの具現化、物件、融資、改修工事など、ムジナの庭ができるまでのストーリーや想いを伺いました。
鞍田さんが選んだ物件 「[テレワーク物件]緑と光に囲まれた仕事場兼自宅|武蔵小金井」
https://rinzine.com/article/musashikoganei-2774/