ちょっとした記事

住みやすい家づくりのキホン!

日本では、毎年7万冊以上の新刊が出版されているそうです。本屋でたくさんの本を前に、何を読もうかと迷うことありませんか?リンジンでは、新しい暮らしが見つかる一冊として、編集部おすすめの本を紹介する連載コラムをスタートします。家のこと、しごとのこと、地域のことなど、さまざまジャンルの本から、視点や面白さをおすそ分け。あなたの気になる本が見つかったら、ぜひ手に取って読んでみてくださいね。

住まいの解剖図鑑/増田 奏 著

今回ご紹介する本は、「住まいの解剖図鑑」です。著者は一級建築士であり、ご自身の建築設計事務所で住宅設計を中心に活躍し、大学で非常勤講師もされている増田奏氏。今年で出版12年目になり、累計167,000部も発行されているロングセラー本だとか。設計を勉強中の学生や駆け出しの設計士はもちろん、マイホームを考える一般の人向けにも書かれた本書。家づくりには興味があるけれど、設計知識ゼロの編集部 平田がご紹介します。

住宅設計の基本から住みやすい我が家が見えてきた

「住宅の設計は、お弁当づくりに似ています。」
本書はそんな一言からはじまります。住宅設計というとハードルが高く聞こえるかもしれませんが、マニアックな設計を身近なモノに例えながらソフトに書かれており、クスリと笑わせるユーモラスな文章とイラスト、わかりやすい図版で、知識がない私も楽しくスムーズに読み進められました。
 
驚いたのは、家づくりで考えるべき範囲が想像以上に広いこと。玄関・キッチン・リビング・寝室などの空間はもちろん、屋根や庇、窓、壁・敷地といった箱となる部分、さらには給水・排水、断熱・風通し、音、建物内を人が移動する動線まで、押さえておきたいポイントがこの本にギュッと詰まっています。
 
例えば、キッチン設備は料理の手順に合わせて配置する。ベッドルームの設計ではベッドサイズだけでなく位置や周りのスペースも検討しないといけないこと。リビングルームは“いかに座るか”を大切に考えること、などなど。こうした基本的な設計の考え方に目から鱗。私たちの家は気持ちよく暮らすために、あらゆることが考え抜かれて設計されていたのです。
 
そして設計の基本ルールを、自分自身の家に当てはめてみると、いろいろな発見が!「冷蔵庫とシンクが遠くて、冷蔵庫から取り出した果物や野菜をすぐに洗えないのはストレス」とか、「実家の祖父母の寝室はサイドスペースがないから奥に寝ていた祖母はベッドにダイブしないといけなかったのか」とか、「リビングはテレビが主役の配置だから子どもとの会話が少ないのかも…」など、数々の失敗に気づき、これから住みやすい我が家をつくるヒントが見えてきました。

自分の家は自分ごとで参加する

前書きには、これから自宅を建てようと考えている人に向けて、こう書いてあります。
 
「あなた自身も積極的に設計に参加する必要があります。いや、必ず参加してください。あなたが新居に求めるであろう要望の数々は、設計のスタートであり、ゴールなのです。それゆえ、建主には設計者に要望を伝えるだけでなく、要望を実現する前に立ちはだかる諸問題を、設計者と一緒になって解決していく権利があり、義務があるのです。」
 
設計図は書けなくても、自分の家を自分ごとで参加していけば、家づくりの楽しさも、住んでからの満足度も大きく違います。これから家を建てたい人だけでなく、リノベーションやDIYを考えている方、住みやすい家に引っ越したい方にも、自分ごとで問題を解決する判断基準として本書が役立つはず。家で思わぬ失敗をしないためにも、多くの方に読んでいただきたい一冊です。

書籍情報
タイトル:住まいの解剖図鑑
著者:増田奏
出版社:株式会社エクスナレッジ
発行年月:2009/11

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