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イベントづくり論 #6 名を体から導き出す

○○マルシェ、○○マーケット、○○市、○○フェスティバル、○○祭、○○博覧会(or博)、○○展、○○の集い、○○の会…挙げていったらキリがないのですが、とにもかくにも、自分が企画したイベントに名前をつけることは、今から生まれてくる我が子に命名するときと同じくらいに楽しくも悩ましい作業です。

もし、アナタが日本を代表するイベントを作りたい野心家ならば、東京○○博覧会なんてのはどうでしょう? なんだか万博やオリンピックに並ぶすごいイベントになる予感すら感じます。もしくは、地域に根付いていくイベントを作りたい!という地域愛が強いアナタなら、小金井○○市(リンジン編集部がある小金井を例にしています)なんてイベントがあったら、ゆっくりと育てていきたい愛着を持てるイベントになりそうです。

頭に地名、お尻に括り(また、その逆も然り)。イベント名をつけるときのある種のセオリーのようなものですが、実はこれが大きなトラップ。すんなりとイベント名が決まった気になって安心しきっていると、タイトル倒れになったり、内容がおざなりになってしまう危険性をはらんでいます。今までお伝えしたのはあくまでも大きな枠でしかなく、肝心なのは真ん中に入る○○の部分。イベントの核となる、その内容をどう表現するかで、良いタイトルかどうか、つまるところお客様が魅力的に感じてもらえるイベントかどうかが決まると言っても過言ではありません。例えば珈琲イベントを開催するために、コーヒー・COFFEE・珈琲・こおひいとストレートに表現するのか、カフェ・豆・香り・焙煎・喫茶・嗜好などの関連するワードも駆使するのかなど、表現の仕方は無限大。大切なのは、そこに名付け親であるアナタの情熱が宿っているかどうか。

よく「名は体を表す」なんて言葉を耳にしますが、実際にイベントを企画していくときは、むしろその逆で、内容・コンテンツ案がある程度充実してきたタイミングになると、自然とそれにふさわしいイベント名がふっと浮かんでくるもの。それにも関わらず、イベントをゼロから企画するときにやりがちなこととして、イベント名を先に決めたいがあまり実際の中身の検討へと話が進まないんですよね。だって、名前をつけることって楽しいんですもの。

まずは大きな枠としての仮タイトルをつけておきながら、ある程度イベントの中身が見えてきた時点でもう一度立ち止まって考えてみる。愛する我が子(イベント)の名付け親になるのは、それからでも決して遅くはありません。核のあるイベントをぜひ。(加藤)