私が起業するとき、会社員時代にお世話になった方々に相談しました。すると、「市場規模はどのくらい?」「キャッシュポイントは?」「っていうか、ちゃんと食べていけるの?」などなど、いかに事業が難しいかをアドバイスしてくれる。そして、最後には、「なんだかよくわかんないけど、まあ、頑張って」と言われて、さようなら。
私だけでなく、起業を考えている多くの方が、同じ悩みを持っていました。そのうち、「やっぱり駄目なのかなあ、無謀なのかなあ」と、悪魔が耳元で囁きはじめ、せっかくの事業アイデアを塞ぎ込んでしまう。
個人で小さくはじめる起業っていうのは、経営資源がない中で、ゼロからイチを作っていくプロセス。それは、多くの会社勤めの人があまり経験することのない、未知とのたたかい。
そんな先の見えない暗闇の中を進むときにオススメなのが、既に起業した人に相談すること。たいていの先輩起業家は、「おお、面白いね。さっさとはじめなよ。っていうか、やってみないとうまくいくかどうかなんて、わかるわけないよ」と、なかなか前に進まないあなたを、後ろから蹴飛ばしてくれると思いますよ(笑)。
起業するときは、本人の思いが推進力の源。前に進む力を大切にしてほしいなあと思います。(北池)