一歩を踏み出すそれぞれの物語 前編

2017.10.02
一歩を踏み出すそれぞれの物語 前編

9月2日に開講したコウカシタスクール2017。21名の方がこれから年末までの約4ヶ月、事業やアイデアを形にしていくためのカリキュラムを共に学んでいきます。リンジンではそんな一歩を踏み出そうとしている方たちの中から、7名の方を前編後編に渡ってご紹介します。

スーパーやコンビニのお惣菜が、どこでどんな風に調理されているのか、このまま食べ続けて、子どもにも食べさせていいのか、ふと不安になったという保谷奈々さん。栄養士など食を提供するしごとに20年以上携わってきた経験の中で、調理に時間取れないはたらくママや、少しでいいから美味しいものを食べたいという年配の方など、不安があっても食生活を変えられない人が多いことに気がつきました。

そんな保谷さんがつくりたいのは、“見える台所”。工場見学のように、お惣菜に使う食材、調理工程、味のポイントなどを見える化したお店です。「寄り道して話せる場所ができた」「ここに来ればごはんに困ることはない」と言ってもらえるように、心まで元気になるお惣菜を中心とした人の“たまり場”を計画されています。

建築設計事務所を立ち上げたばかりの鈴木隆史さん。今はまだ前職のつながりで外注業務を受けている状況の中、自分が一体何を作りたいのか整理し、しごとづくりの方法を見出したいと参加されました。そんな鈴木さんにとって印象深い記憶となっているのは、大学の卒論でモロッコを研究していたとき。風土にあった建築が並ぶ一方で、日本に目を向けると、ハウスメーカーによる住宅が並んでいました。

均質化された街並み、建てて壊してまた建てるスパイラルを変えるきっかけがつくりたい。“住みつがれる住まい”をテーマに、日本の木造住宅に元々あった空間の意味や素材のよさ、職人のしごとに注目されています。地域に根ざした事務所を構え、マンション、アパート生活から抜け出したくてもコストが壁となってしまう子育て層を主なターゲットに、設計ができないか考えられています。

小金井市内で飲食店を経営され、現在4年目になる山中康平さん。自分一人が生活していくには十分だったものの、ご結婚をきっかけに、この先子どもを持つことも考えると、なりわいとして家族と一緒に続けていくには今のままは違うと考えられています。

山中さんのプランは、体にやさしい食事をよりカジュアルに提供する“野菜のファストフード店”を展開していくこと。ご自身の学生時代、独身時代、外食ばかりの中で健康が気になりつつ、お金をかけることは後回しにしていた経験があったそう。また、食の“自然派”が注目されているものの、値段が高すぎる、おしゃれすぎるという理由で足を運ばない人が多いことも、常々気になられているといいます。「健康にいいことしたな」と自分をほめられるお店、「週に一度、栄養取りに来ています」と言われるようなお店を目指されています。

スクールでは、それぞれのプランを話しながらフィードバックを行い、少しずつブラッシュアップしていきます。後編もぜひご覧ください。

連載一覧

一歩を踏み出すそれぞれの物語

前編

後編

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10月6日開講!詳細はこちら
http://ko-to.info/course/course-2061/

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