“まちあそび”と聞いてどんなものをイメージしますか? 畑や田んぼでは泥んこ遊び、路地裏ではゴム段やチョークで線を引いてケンケンパで遊ぶ女の子のはしゃぐ声、大きな木に登るやんちゃな男の子…。自分たちであそびのルールを考えて、必要に応じて手を加えていく。そうして自主性が芽生えていくきっかけづくりもしてくてれるかけがえのない学びの場でもあります。そんな、当たり前のようにまちにある様々な資源を活かして楽しむ“まちあそび”も今ではあまり見かけなくなってしまいましたね。
まちはみんなの共有財産”遊びと学びの舞台”。そんな視点に立って、”子どもも大人も、みんな遊ぼう”というフレーズを掲げたイベント、「小金井まちあそび」が7月20日(土)に開催されます。普段は大学のキャンパスで開催している「まちのカルチャーカフェ」の特別出張版。駅前の畑にキャンパスを広げ、子どもたちを中心に幅広い方々に楽しめそうなイベントになるみたいです。
会場となるのは、武蔵小金井駅前にある広大な農園の大久保農園。地主さんの大きな理解と協力のもとに、近隣に住む人々や、大学、地域で活動されている人々、そして、たくさんの志ある人々が集い身を結んだこのプロジェクトは都市生活における緑地のあり方や、これからの郊外のあり方への想いを巡らせるきっかけにもなるかもしれません。
当日は東京学芸大による飲み物屋台や、街のおもしろ樹木医である岩谷美苗さんによる「木の実であわあわ体験」、そして前原町にあるギャラリー・とをがの「こどもの村の小屋づくり」などが開催されます。農工大からはヤギさんも来るみたい! みんなが自信を持って、「まちあそびは楽しいよ」と胸をはって言えるまち。そんなまちの姿を思い描きながら、今週末は畑の中で泥まみれになってみませんか?(加藤)
小金井まちあそび
街は、遊びと学びの舞台
子どもも大人も、みんな遊ぼう
2019年7月20日(土)13:00-19:00
小金井市・大久保農園(武蔵小金井駅北口から3分)
入場無料/雨天中止
2016年にスタートしたまちのカルチャーカフェは、「大学の知をもっと地域に開いていきたい」「地域の人にも学生にも、大学の資産を活用してもらいたい」そんな想いで始まりました。各回のテーマは、“大学の先生が今一番ワクワクしていること、好きなこと”。主宰である東京学芸大学教授の藤井健志先生は、「飲み物片手に、思い思いの楽しみ方をしていただくことが理想です。予期せぬ発見や出会いがある場所にしていけたら」と話されています。