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イベントづくり論 #4 出店料と言う名のプロ意識

マルシェイベントの収支計画をたてる上で欠かすことのできない出店料という収入源。大きなイベントならもちろんのこと、たとえ小さなイベントだとしても、主催者は自分たちの収入のことだけでなく、出店者のことも考えながらより公平な枠組みをつくらなくてはなりません。イベントづくり論4回目は、ともするとお座なりに考えられがちな出店料にまつわるお話です。

そもそも、現行のマルシェイベントの出店料の料金体系はどんなものがあるのでしょうか。おそらく多くのイベントは二つのそれに分類されるはずです。

まず一つ目は、固定料金制。1ブースあたり◯◯◯◯円で、ブースの広さは料金に比例しているというもの。ごくごく小さなイベントでは1000円程度のものもあれば、展示場で開催されるような巨大なイベントになると数万円〜数十万円規模の出店料が必要なことも。この料金体系、出店者にとっては公平なためトラブルにもなりにくく、かつその日の頑張り次第で利益を増やすことができます。さらに主催者側にとっても合計出店料の見込みが立てやすいため、スタートアップ段階のイベントでは好まれる傾向がありながらも、イベントが成熟してからでも耐えうる安定感もあります。

そして、もう一つが変動料金制というもの。売上げの合計金額に対してのパーセンテージで出店料が変動するものです。イベントの規模や知名度によって、消費税程度の%〜数十%の幅でルールが決められています。売上げが揮わなかった出店者にとってはありがたい反面、繁盛すればするほどに出店料が高くなります。なんだか税金みたいですね。また、主催者にとっては合計額の見込みが立てづらいだけでなく、イベントの集客状況によって売上げが大きく変動するリスクも伴います。さらに、基本的に出店者の自己申告によって料金が支払われるため、出店者との信頼関係の下に成立している上級者向けの料金体系です。

以上の二つの料金体系、あなたならどちらを採用しますか? ちなみに、私は断然変動派。イベントの良し悪しが出店料にダイレクトに反映される変動制で、苦楽をともにしながら出店者と一緒にイベントを作り上げていける感覚は常に緊張感と隣り合わせです(ギャンブラー気質)。

イベントはどうしたって楽しいものですので、はたから見るとついつい遊んでるように見られてしまいがちですが、そこには主催者と出店者によるプロフェッショナルなしごとの関係性があるからこそ成り立つものです。主催者は安心安全かつ多幸感あふれる空間を用意し、たくさんのお客様を呼べるように身を粉にして制作・運営に取り組む。そして出店者はその主催者の熱い気持ちに全力で応える…。単なる収入源ではなく、お互いのプロ意識に対して敬意を払うという意味でもとても大切な”出店料”という存在。みなさんもそろそろ真剣に考えてみる頃かもしれません。(加藤)