数年前から創業に関する補助金がたくさん出回っていますね。創業相談を受けていても、補助金や助成金の相談は、最も多い内容の一つです。そこで、補助金ビギナーの皆さんが陥りやすい、あるあるネタをいくつかご紹介します。
「報告書が果てしなく面倒」
申請書はがんばれるのですが、問題は報告書。申請書に比べて何倍、何十倍も面倒なことが多いです。例えば、一定金額以上であれば複数社の相見積が必要。見積書、請求書、納品書、領収書など書類一式に不備があってはならない。クレジット明細、経費精算書、通帳コピーなど、お金の流れが全てわかる書類が必要、などなど。
もちろん、お金を頂くわけなので当然といえば当然なのですが、補助金ビギナーにとっては、想像以上にキツイ事務作業が待っています。
「なんでも買えるわけではない」
補助金の種類で変わってきますが、例えば、汎用的に使えるパソコンや車などの購入費には使えない、とか、中古品は買ってはダメ、といったことはよくある話です。家具をアンティークにしよう、とか、厨房設備を中古にして節約しよう、と思っても泣く泣く諦めるという話はよく聞きます。
「はじめに資金が必要」
補助金は使った後に返ってきます。例えば、300万円で備品などを購入し、領収書などの書類を全て用意して報告書を出した後に、ようやく補助金200万円が戻ってくる、というイメージです。なので、はじめに自己資金を用意しておくか、銀行からお金を借りないと、補助金はもらえません。これ、意外にご存じない方が多いんです。
以上、よくある話です。「そんなに面倒なら、補助金なんて貰わずに、自力で事業を進めるべきだ」、と思われた方。大正解です。補助金に頼るばかりに、本来やろうと思っていたことと違う方向に事業が進んでしまうようでは、本末転倒を通り越して愚の骨頂です。
一方、無理なく有効に使えるような補助金に出会ったなら、それはそれとして、うまく活用すればいいと思います。補助金はあくまで、”目的”ではなく”手段”。過度に頼ることなく、無理なくハマれば活用するというぐらいのスタンスで望むことをオススメします。
ところで、東京都では、創業助成事業の募集がスタートしました。2/3補助で最大300万円がもらえます。申請書の書き方や募集要項の解説などを行う説明会を開催しますので、是非お越しいただき、無理なくハマりそうかどうか確認してみてください。
10月5日(木)19:00-20:30
東小金井事業創造センターKO-TO
無料
多摩信用金庫(創業支援センターTAMA)
Tel:042-526-7766
主催/多摩信用金庫
共催/ 小金井市、株式会社タウンキッチン
10月2日(月)18:30-20:00
i-dream吉祥寺
無料
多摩信用金庫(創業支援センターTAMA)
Tel:042-526-7766
主催/多摩信用金庫
共催/武蔵野市、株式会社タウンキッチン、株式会社マネジメントブレーン、株式会社スイベルアンドノット、一般社団法人フラットデザイン