sponsored by 武蔵野市 技能功労者・産業功労者表彰事業
「手に職」という言葉があるように、指先のわずかな感覚、手に染み込んだ長年の経験がものを言う世界があります。武蔵野市が2年に一度、永年にわたり技能を活かした仕事に就き、市の発展に功労された方々に贈る「技能功労者・産業功労者表彰」。それぞれ昭和48年、昭和55年からはじまり、市が行う表彰の中でも、最も歴史あるものです。
令和3年度、5年度に表彰された方々の中から、各分野で長きにわたって活躍する“職人”の皆さんのストーリーを聞きました。
連載一覧
令和5年度表彰者
公園を次世代へつなぐ、愛と技術
日乃出造園土木 舩木功さん
新たな道を拓いたそば屋の3代目
きそば 中清 清田治さん
暮らしの当たり前をつくる水道屋
矢島工業所 矢島武志さん
※ほか表彰者の記事も近日公開予定
令和3年度表彰者
「自転車と住民を見守るまちの門番」
ムサシノサイクルセンター 有馬生祉さん
「ひとつのタルトに感動を込めて」
パティスリー・サロン・ドゥ・テ・ゴセキ 五関嗣久さん
「都市農業を育て、未来へつなぐ」
中村園 中村健二さん
「風景を整えるまちの“鳶さん”」
鳶東 東博之さん
蛇口をひねれば、当たり前のように出てくる水。市町村が上下水道を整備した後、家などで使えるように給排水設備を整えるのがまちの“水道屋さん”です。祖父、そして父から「矢島工業所」を受け継いだ矢島武志さんに、配管工の仕事について聞きました。
吉祥寺駅から離れた住宅街に佇む、大正12年から続くそば屋「きそば 中清」。手打ちそばと地酒を取り入れ人気店にしたのが、3代目の清田治さんです。78歳になる今も、家族と一緒にそばをつくりお店を営んでいます。
武蔵境の農家に生まれ育ち、「日乃出造園土木」を営む舩木功さん。武蔵野市内の公園を数多くつくり、その後何十年にもわたって、植物や通路のメンテナンスを続けてきました。舩木さんは、どのような信念を持って経験を重ねてきたのでしょう。
とある民家の庭先で、竹垣の入れ替え作業をしているのは、鳶(とび)の東博之さん。20代前半で弟子入りし、鳶技能士の国家資格を取得。33年続けてきた鳶の現場は、いつも地域の中にあります。東さんの仕事との向き合い方を聞きました。
住宅に囲まれた畑で、ブルーベリー農家を営む中村園の中村健ニさん。5代目として後を継いで44年。武蔵野市で初めてブルーベリー栽培をはじめました。若手の新規就農、地域の緑地としても注目される都市農業。この地で畑を守り、代をつないでいく中村さんのこれまでと今の思いを聞きました。
井の頭公園のすぐそばにある洋菓子店、「パティスリー・サロン・ドゥ・テ・ゴセキ」。オーナーでパティシエの五関嗣久さんは、お菓子で体験した2度の感動をきっかけに、自身のお店を開業しました。古典菓子の研究、日々のお菓子づくりからたどり着いた、“フランス正統派”の極意とは。
住宅地を行き交う人と挨拶を交わす、自転車店の店主。昭和58年から現在まで、「ムサシノサイクルセンター」を営む有馬生祉さん。自転車整備士として働く、自営業の支えになる存在とは。