[欧州巡記 vol.3]人を集めるクラフトビールの磁力
ビールと言えばドイツやベルギーが有名ですが、今回の旅で印象的だったのはロンドン。町のいたるところに英国式のパブがあり、平日昼間から紳士、淑女が楽しんでいました。加えて、盛り上がりを見せているのが、クラフトビール。アメリカではじまったこのムーブメントは、ロンドンでも勢いを感じます。小さな町で倉庫一つから始まった醸造所が成長を遂げているケースが多いようです。
驚いたのは、値段の安さ。ロンドンの外食は、20%の消費税の影響もあり、全体的にとにかく高い印象ですが、クラフトビールは安い。郊外の醸造所で飲んだビールは1パイントで約500円。平日にもかかわらず若者が次々と集まってきます。日の入り時間が遅く、夜の8時を過ぎても明るいため、明るい時分にビールを飲むのは当たり前のようです。世界中に展開しているコワーキングオフィス大手のWEWORKでは、クラフトビールが利用者メニューに含まれるなどの事例もあり、ビールは人々を集め、会話を弾ませる魔法の触媒なのかもしれません。(2019.6.27公開)






連載一覧
欧州巡記vol.0欧州から見る成熟社会のゆくえ欧州巡記vol.1歩くのが楽しくなる道づくり欧州巡記vol.2自由なママチャリ大国欧州巡記vol.3人を集めるクラフトビールの磁力欧州巡記vol.4マーケットで軽やかに開業欧州巡記vol.5人口減少時代の無人化システム欧州巡記vol.6公衆便所を人気店にリノベーション欧州巡記vol.7キャッシュレスと軽減税率の未来欧州巡記vol.8日常にあるアートと遊び心欧州巡記vol.9どこでもコワーキングオフィス欧州巡記vol.10コミュニティガーデンの可能性欧州巡記vol.11まとめと、これから
書き手 北池 智一郎
大阪生まれ、小金井在住、二児の父。コンサルティング会社等を経て32歳で独立。東京多摩地域を中心に創業支援とまちづくりを行う株式会社タウンキッチンの代表。趣味は料理で、最近ハマっているのは南インド料理と塊肉。
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